常識を変えたオンリーワンの金型 逸品No.002「SUSHI BEND」

開発会社
有限会社イージーデータジャパン

ベンディング金型の新しい常識

SUSHI BEND

オンリーワンを作り続ける企業、有限会社イージーデータジャパン(海老名市東柏ケ谷)から、「SUSHI BEND」を紹介します。

「SUSHI BEND」は、板金をベンディング(加工)する際に、金属に“傷をつけず”に、さまざまな角度の曲げを実現することができます。

現場の「長い金型の交換が大変」という声から生まれた製品で、汎用性と数々の特徴を持ち、大幅なコストダウンが実現できる、今までにない新しい金型になりました。

海外に打って出るための商品名として「SUSHI」という単語を製品名に入れていますが、実際にこの製品を採用している会社の6割が海外の企業で、世界的に信頼されている製品です。

“当たり前”に目をつける

板金業界では金属に傷がつくのは当たり前で、金属に保護シートを貼って加工するのが常識でした。
しかし、加工後にシートをはがす手間であったり、はがしたシートを廃棄するためにも手間や費用がかかります。エレベーターやビルの入り口などに使われる部品は、傷が嫌われることも多くあり、無視できる問題ではありませんでした。

金型素材の傷の比較

金型素材の傷の比較


そこで生まれたのが「SUSHI BEND」です。

材料との間に特殊なウレタンを挟むことで、接しながら傷つけない、研磨いらずでずっと使える、スーパーでユニバーサルでハイエンドでインテリジェントな金型です。

SUSHI BEND

“ここがすごい!” SUSHI BEND ※動画あり

上型と下型の説明

上型と下型の説明

従来の金型では、曲げる板金素材ごとに合うV字の下型を用意しなければなりませんでした。
しかし、SUSHI BENDは、閉じている下型が反回転し、板金を抑え込むかたちで加工処理を行えます。
これにより、様々な角度に対応できるようになり、素材ごとに下型を交換する必要がなくなりました。

回転金型自体は、古くから存在する技術ですが、板金素材と金型との間に特殊なウレタンを挟むことによって、保護シートなしでの傷なし曲げ加工が実現できます。

また、ウレタンは圧迫し、逃げ場をなくすと鉄よりも強固になります。
この性質を利用することで、ウレタンに挟まれて曲がる板金素材の角度が安定し、精度を向上させることができます。
さらに、ウレタンが金型の摩耗を防ぎ、金型を研磨してメンテナンスする必要がなくなります。製品自体はウレタン部分を差し替えたり、回転部分に油を差したりなどのメンテナンスを定期に行えば、半永久的に使用することができます。

SUSHI BENDの紹介動画:

Youtubeチャンネル:Japan EZdata

有限会社イージーデータジャパンさんに聞いてみた

商品開発で気を付けていることはなんですか?

板金を曲げている様子

SUSHI BENDで板金を曲げている様子

お客さんの困りごと・問題点を聞くことですね。
実際に「SUSHI BEND」が誕生したきっかけにもなったことですが、常に現場の声に耳を傾け、希望やニーズに応えようと努力しています。

世の中は常に変わり続けていて、昨日まで常識だったことがすぐに非常識に変わります。
お客さんのニーズも変化し、自分たちが持ってる常識が通じなくなります。
そんな中で、ものづくりメーカーも常に変わり続けないといけないと思っています。
お客さんの困りごとを拾い上げ、常にいろんなところに目をつけることが大事だと思います。
そして、それはオンリーワンであり続けるために重要なことだと考えています。

今回ショールームにてインタビューさせてもらっていますが、ショールームを作ったきっかけは何ですか?

Planarデモ機

Planarデモ機

ホームページやカタログのように写真や動画を見てもらうよりも、実際に板金を曲げるところをお客さんに見てもらいたいと思い、このショールームを造りました。

カタログや動画ではあまりすごさが伝わらないし、製品が高価なものなので、実物を見てもらわないとお客さんも購入しにくいと考えたことがきっかけです。

実際にデモンストレーションを行うと、「こういった形にできないか?」といった疑問がその場で生まれたり、それに応えることもできて、お客さんの困りごとを減らすことができています。

有限会社イージーデータジャパンさんから見た海老名の魅力

イージーデータジャパンさんから見た海老名の魅力とはなんですか?

都会であって、都会でないところ、新しいものと古いものが混在している部分です。

ビナウォークやららぽーとを筆頭に商業施設が段々と新しいものが増えてきていますが、その一方で農業も盛んで、野菜や果物もたくさん作られていて、温かい親しみやすさという部分も備えています。また、新しい企業もたくさん参入してきていますが、古くから居を据えている企業も多くあり、それらが良い意味で混在していますね。

また、若い人が多くて、活気があるところも魅力だと思います。

海老名で起業をしようと考えている方へのアドバイスを一言お願いします。

瞬間的な思いが大事だと思います。どんな商品を売ろうか、どんなマーケティング手法をとろうかといった細かいところは後からついてきます。
でもそれだけだと続かないので、時代の変化についていくために、自分自身も変化を続けることが大事ですね。

長く続けるということは簡単ではないですが、企業が増えることで海老名は今よりも盛り上がっていくと思うので、諦めずに頑張ってください。

編集者のひとこと

海老名は商業都市というイメージが強かったので、こんなに素晴らしい製品があると知ってとても驚きました。
その常識を覆していく発想や技術は、日本だけでなく、世界に誇れることだと思います。
これからもオンリーワンの製品をつくり続けて、海老名のものづくりを盛り上げていってほしいです。

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会社情報

イージーデータジャパン

会社名
有限会社イージーデータジャパン
代表者名
山本 隆久
TEL
046-234-1915
FAX
046-235-2061
郵便番号
〒243-0401
住所
神奈川県海老名市東柏ケ谷1-27-1-701
アクセス
さがみ野駅から徒歩10分

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